テストの受け方とその結果に関する記事を見つけました。
テストの点数は「開始5分」で決まる?〜CBTの計算テストで判明 成績を分ける“テスト解答戦略”〜
調査は「スプリックス教育財団」が中学生によるタブレットを用いたテストを行い、集計データからテスト中の解答速度や解答戦略が成績とどのように結びついているかを分析したものです。調査対象は中学2年生で、テスト内容は前学年の数学です。
記事のポイントを端的にまとめると次の3点です!
①テストの前半をテキパキ解ける人ほど成績が良かった
②自信があるだけでは良い成績がとれない
③成績上位層と下位層では解答戦略がまったく異なる
調査結果は私が指導を通じて経験的に感じていたことがデータで示されたと感じました。テスト中の生徒のリアルタイムな取り組みがデータ化されたことは大いに意味があると思います。
そして、このデータ結果は中学受験にもそっくり当てはまります。
前半のモタつきが後半の大問を考える時間を奪うわけで、完答を急ぐあまり、誤読や勘違いなど、初歩的ミスが発生するわけです。下位層にもなると後半問題は解答に必要な要素が足りず、白紙で出すか、感覚や直感に頼って解くことになります。
例えば、足の遅い者に対して「とにかく足の回転を早く!」と言ったところで、その人の足が速くなるわけはなく、足が絡まって転倒するのが関の山でしょう。
つまり、計算の遅い子どもに対して「もっと早く解け!」といった言葉は全く意味がありません。
遅いには遅いなりの原因があるわけで、大人が様子をしっかり観察した上で、原因を突き止めて修正していくところから始まります。そうした原因を突き止めもせず、計算が遅いからといって計算問題をどんどん解かせるのは、効率が悪いだけでなく、算数の苦手意識を助長することになりかねません。
2つ目の自信だけでは成績が安定しないのは、誰しもがうなづける結果です。
模試で得意科目で自信もあったのに結果が思わしくなかった。子どもに聞くと「ちょっとミスしただけ、次は大丈夫!」。しかし、その次の結果も思わしくなく、ノートをチェックしてみると日々の練習をサボり、宿題は適当に片付けられていた・・・。
子どもというのは親に良いことだけを報告したいものです。それを疑わずに聞いてあげることはもちろん大切ですが、お子様の日々の学習については、ご自身の目で必ずチェックしてください。
3つ目の成績層による取り組みの違いは、指導者なら当然のように把握していることです。特に複数の生徒を見ると明らかな差を感じる場面に出会います。
これは最初の話と関連しますが、スピードが速いのは、解き方に無駄がないと言い換えられます。問題文の読み方から注意が必要な箇所にチェックが入る。問題文を読み終えた直後からノータイムで解き始める。動きに無駄がありません。これは普段の練習で培われるものであり、テストでも普段通りにやっているに過ぎない訳です。そして、下位者ほどそうした実戦練習が積めておらず、テストでは無駄な作業が増えるため、時間配分に失敗したり、後半問題に全く手が出なかったりします。
5年生のときは成績が良かったのに、6年生で成績が急降下するパターンは、おおむね、小さなミスを気にせず正解だけに満足していたり、過去の栄光にすがって現実と向き合えていなかったりと、子どもの内面に起こっている油断や怠慢に親が気づかないパターンが大半です。そこには子どもの言葉を信じていた、日々の勉強の様子をチェックできていなかった・・・といった親側の気の緩みも一因にあります。
これまで話してきた通り、成績低下は親がそのサインを見過ごしたために起こる現象ですから、親自身が日々の学習をしっかりチェックすることに尽きます。特に集団塾の場合、宿題の確認をはじめとして細かなチェックはされません。子どもを塾に通わせていることに安心せず、ご自身の目で子どもの学習成果を確認することを強くオススメします。

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