「英文法教室」~英語を丸暗記している人、なるほど!と思える解説を読んだことがない人へ

2009年に書いた記事を修正しております。

【この記事について】
◎はじめに
◎『英文法教室』とは?
◎読んでみた感想
◎今の時代に合う?
◎こんな人におすすめ
◎参考書選びのヒント

私に専門家のような高尚なレビューはできませんので、もしそういった評価を求める方は、他サイトのレビューを参考にしてください。ここでは高校生のような一般学習者としての視点からお伝えできればと思います。

・参考書に対する個人的な思い入れ
・実際に使ってみた感想
・「どんな人に向いているか?」という視点

そんなことを、ゆるやかに綴ります。

タイトル:「英文法教室」

今回ご紹介するのは受験英語界のレジェンド、伊藤和夫先生の『英文法教室』です。
本書はしばらく書店から姿を消した時期もありましたが、現在はソフトカバーになった「新装版」で入手が可能です。新陳代謝の激しい参考書の世界で30年を過ぎてもなお、この英文法教室だけでなく、伊藤和夫先生の数多くの著書が入手可能です。また、英語の人気参考書となっている著者の多くが「伊藤英語」の影響を受けています。伊藤和夫先生の書籍は日本人がこれから英語を学ぶ上で基本かつ重要な要素が盛り込まれており、先生の影響を受けた先生方の書籍がニーズに適応したスタイルで現在人気を博しています。

私自身について振り返りますと、この本を初めて手に取り、購入して読み進めるうち、それまで無関係と思われた英文法の各知識が、まるでパズルのピースがはまるように整理される感覚がありました。当時の私は英語が苦手でほぼ丸暗記でしたので、本書の解説を読んで何度となく「なるほど!」と思いましたし、意味が分かると英語もずいぶん楽しくなりました。まさに伊藤英語にハマった瞬間でした。その後は伊藤先生の「ルールとパターンの英文解釈」や「英語構文詳解」にも手を伸ばし、英語に潜む論理に惹かれていきました。

30年が経ち、大学入試に求められる要素も大きく変わりました。何より、大学入試に挑む子どもたちの価値観や趣向が変化しています。時間のかかる冗長な説明を嫌い、効率的で感覚的な理解に関心が高まっています。どちらかと言えば前者にあたる伊藤先生の著書が、この先も書店に並び続ける保証はどこにもありません。少し遠回り的な解説文を読み、理解が進められる人にはうってつけの参考書です!

参考書選びのヒント

英語の参考書は著者の理論が読者の理解に大きく影響を及ぼします。英語に不安がある人は信頼できる著者を見つけ、著者の世界観に浸って学ぶことで完成度が早まるように思います。

伊藤先生の参考書は、今でも多くの書店に並んでいるようです。英語学習に行き詰まりを感じている方は、一度伊藤和夫先生の書籍を手に取ってみてください。きっと新しい視点が得られるはずです。

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